ツバメの巣の歴史

ツバメの巣の歴史は古く、中国では唐代の女帝武則天（623年-705年）がすでに常食しており、また、その美しさで玄宗皇帝を魅了した楊貴妃（719年-756年）も好んで食べていたと言われています。その後も、ツバメの巣は明代、清代に至るまで、皇帝や高官、上流階級の人々の間で受け継がれてきました。正式に宮廷料理に使われるようになったのは明代からとされていますが、この頃、東南アジア一帯の小国が、中国の皇帝への献上する珍品の中に極上のツバメの巣もありました。食=健康の源と考えてきた中国人や華僑の間では、今なお根強くツバメの巣が愛され続けています。